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まず、彼氏の名刺の住所にある「事務所」を探る。そこは3階建てアパート。玄関先には不自然なまでの防犯カメラが設置してあり、別の会社らしき名前になっている。人の出入りもなく、会社の実態はない。次に探ったのは、彼の家。彼の両親は幼いときに離婚し、育ててくれた母は中学 の時にがんで他界していた。現在は母方の祖母と暮らしていると聞かされているだけで、娘 も行ったことはない。 

彼の車が娘のアパートにある日の深夜に張り込み、朝方、彼が出て来てから尾行する。行き着いた先は貸し家。それから30分ほどして、娘と同年代とおぼしき派手に髪を染めた女性がごみ捨てに出て来た。さらに張り込むこと5時間。今度は小学校高学年と思われる女の子と彼と女性3人で出て来た。向かった先はショッピングモール。食事をした後、飲食店が軒を連ねる場所で女性が1軒のスナックに入っていった。 

その後も調査を継続して出た結果は、彼の嘘(うそ)偽りだらけの現実だった。両親が離婚したのは事実だが、母親が死んだというのも、祖母と同居しているというのも嘘。現在はスナックに勤務する女性とその連れ子と生活し、全く働いているといった実態はない。過去に逮捕歴があることも判明。 

後日報告。母親は予想に反して、さほどこの調査結果に驚いてはいなかった。それは、初めて聞く事実だったが、亡くなった父親が娘のためにと残しておいた預金の解約通知が実家に届いていたからだった。たぶん、娘は すべて貢いでいたのだろうと。この真実を突きつけ娘が別れないと言ったら、勘当するだけですと、母親の眼には覚悟を決めた強さがあった。

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