「調停委員も優秀な営業マンである夫の味方、口下手な妻は太刀打ちできない」(前編から続く)

 夫が接待ゴルフという日に調査開始。すると、5分と離れていないアパートの駐車場へ。夫は自らアパートの一室に入る。ベランダに洗濯物はなく、カーテンも閉められたまま。誰かがいるのか? それとも密会場所として、誰かが来るか?

 張り込んでから5時間…。夫は、外国人女性と出てきた。それから、二人は、県外のショッピングモールへ行き、アパートへ戻った。翌朝まで夫の姿を見ることはなかった。後日の内偵調査で、アパートの名義は夫であり、3カ月前から契約していること、女性は、外国人スナックのホステスであることが判明した。

 妻の逆襲の火ぶたは切られた。妻は、この証拠を手に3回目の調停に臨み、夫のうそが調停員に露呈した。口下手な妻でも証拠により調停委員の同情をかうことができた。さらに、舅・姑も嫁である妻に頭を下げた。妻は、調停員と舅・姑を味方につけることができた。

 あきらめない、そして逃げない、これが幸せの道に通じていると信じている。

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