ある機関へ相談し、GKを紹介されたという30代半ばの妻。夫はある会社を経営している。妻が言うには、夫は会社の費用でリゾートマンションを購入し、元社員の女性と過ごしたり、海外旅行へまで行っている。
 まったく家庭を顧みない夫。妻に暴言を吐き、小学2年の子どもを怒鳴り散らす。これまで耐えてきた12年間、経済的なことを考えると、我慢するしかないと自分にうそを言い聞かせてきた。しかし、もう限界。苦しくても子どもと2人で生活する道を選ぶことにした。不貞行為の証拠をつかんで離婚したい…。
 夫のパソコン履歴から、ある週末、都内の高級シティーホテルへ宿泊予約した事実をつかんだ。調査員3名も同ホテルを予約し調査に臨んだ。手をつなぎ、腰に腕を回す。飲んでもつれ合うように部屋へ入る。そして宿泊。
 報告した時、妻は泣いた。くやしくてではない。新しい人生を踏み出す希望が涙を誘ったのだ。

 私たちの仕事は、結果によって大きく人の人生を左右してしまう。生半可な気持ちではできない。これがGK魂である。

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