「あと数年で定年の堅実でまじめを絵に描いたような夫が…」と50代の女性。衣服に無頓着だった人が、カラーシャツを買ってきたり、オーデコロンをつけたり、散髪にも気を遣うようになった。帰宅も遅くなる日が多くなったという。
 調査3回目、勤務終了後駅前の消費者金融のCDに立ち寄り、タクシーで向かった先は郊外のマンション。数分後、30代とおぼしき女性が同乗した。その後、ショッピングモールへ立ち寄り、駅近辺のスナックへ。調査を続行するも、あくまでも客とホステスという関係だった。
 報告したところ、「まじめ一本だっただけに、老いらくの恋ではないけど、歯止めがきかなくなってしまいそうで」と心配顔の依頼人。ある意味、単なる肉体関係よりも心配だという。後日、消費者金融で約120万円の借り入れがあることも判明。その後どうなったかはわからない…。

 「たかが夫婦されど夫婦。」夫婦間の問題を解く方程式は存在しない。調査よりもカウンセリングが大半を占める場合も多いのが実情だ。

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