4年前に妻の浮気を調査した30代の夫。いまでもあの日の出来事を思い出してしまう。 4年前の12月の出来事。その日、妻は「隣県で一人暮らしをしている母親の体調が悪いので、実家へ帰る」と、当時8歳になる息子を夫に預けて帰省した。夫は妻の行動が気になって仕方がない。というのも、自宅のパソコンに妻が履歴を削除し忘れたサイトが。いわゆる「出会い系(マッチング)サイト」だった。 

 夫は追及することもなく、言いようもない妄想と嫉妬に駆られていた。調査をしたい・・・でも妻が潔白だったら妻を疑ってしまったという自己嫌悪が残ってしまう。姉に相談した。姉が口にしたのは、下野新聞テレビ覧の「真実は時に残酷な影を落とします。しかし、真実を知る男気なくして本当の幸せは来ないのです。」というフレーズだった。

 帰省する日、妻が車に乗り込む。夫と息子は、妻の車が見えなくなるところまで見送った。

 妻の車はコンビニに立ち寄っただけで、2時間後に実家に到着。夫に報告。安堵感が受話器の向こうから伝わってくる。しかし、尾行して、そのまま実家を張り込む探偵たちには違和感があった。妻の母は体調が悪いはず。でも、洗濯物を干し、庭先の掃除をしている。その真実を夫に伝え、そのまま残り込むことにした。2 時間後、妻が1人で車に乗り込み、車で20分ほどにあるショッピングモール店舗の駐車場に車を止める。降車せずにスマホをしきりに操作していることがわかる。それから5分。都内ナンバーのSUVが妻の車の隣に1台分を空けて駐車。妻も男も降車。

  互いのぎこちない様子から、交際しているような関係ではないことが見て取れる。3分程度立ち話をしたかと思うと、妻はそのSUVに乗った。そこからファミレスに立ち寄り行きついた先はラブホテルだった。2時間きっかりにラブホテルを出た。SUVは妻を駐車場で降ろし、そのまま走り去る。車両とバイクでそのSUVを追う。2時間後、その車は下町と呼ばれる都下のマンションに消えた。 

 事実を告げる。受話器の向こうには絶句している夫がいる。そして夫は思いがけないことを言い出す。これから妻の実家に行って話をしたいから、同行してほしいと。証拠の映像を持参して夫と共に実家の玄関をくぐる。突然の訪問に驚く義母と妻。証拠を突きつける。義母はただただ娘の行いに対して謝り続ける。妻も事実を認め謝罪を繰り返し、二度と過ちは繰り返さない、離婚だけはしたくないと涙を流した・・・。 

それから4年、反省の日々を過ごし、慎ましくしていた妻の様子が変わった。再び調査を する。そこにはさらに すさまじい驚愕(きょうがく)の事実が。

後編に続

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