栃木県南の弁護士からの電話。

浮気調査について、知り合いの弁護士に相談したところ、GK を紹介されたという。紹介してくれた弁護士は、離婚案件では県内で1、2を争う女弁護士で、 GKとは十数年来懇意にしている。

弁護士事務所に出向く。
依頼人30代半ばの女性歯科医調査対象者であるは、医師で3人の非常勤医師を雇用する開業医だ。夫の家は、祖父の代から医師の家系で、彼で3代目にあたる。2代目の父親は、3年前に不慮の事故で他界したため、夫が病院の勤務医を辞めて跡を継いだ。
ある日、妻は祖父の代から勤務している看護師から連絡を受けた。夫が学会で会ったという、都内在住の女医を非常勤で新たに雇用したというもの。 わざわざ女医を勤務日前日に前泊させているらしく、看護師の間では良からぬ噂が広がっているという。

実は、妻には思い当たることがあった。夫は向学心が強く、診察が終わった後も論文等を研究して日付が変わる頃までは帰宅しない。夫が何時に帰宅しても、常に寝室は一緒だったが、 ここ2カ月ばかり夫はリビングで寝ることが多くなった。接し方によそよそしさを感じていた。
胸騒ぎを覚えた妻が、その女医が前泊しているホテルに出向いてみると、夫の車があった。 胸騒ぎが「浮気の確信」へと変わった。しかし、今の段階では夫に追及する勇気もない。とはいえ、このまま放置しておけないと調査をすることに。妻には、不思議と悲壮感はなく、真実を知りたいという力強さが漂っていた。

調査開始
ホテルにカップルを装った探偵が先にチェックインし、その女医を待ち伏せる。19時過ぎ、タクシーで乗り付けた女医は手続きを済ませエレペーターに乗り込む。探偵も同乗して部屋を突き止め、入室した瞬問を撮影する。そして、夫が来た場合、その入室を撮影できる場所を探す。そこは唯一突き当りの非常階段に通じる扉しかない。

1時間後、夫の車が到着。エレベーターヘ乗り込んだ、と夫を張り込んでいた探偵から無線が入る。そのタイミングで探偵が非常階段に身を隠し、夫が女医の部届へ入るところを撮影。ミが退室する映像を捉えるべくそのまま身を隠す。夫は午前2時過ぎに出た。

その後も女医の勤務日の前日に調査を続けていると、夫はそのまま泊まるように。別々に入室して、退室するときは5分程度時間を空けて出ていく。その女医の素性調査をすると、既婚で、その夫は都内の病院の勤務医だった。

調査結果時、妻はその結果を冷静に受け止め「泣き寝入りはせずに、たんたんと離婚を進めていきます」と話してくれた。

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