「娘の交際相手がどうも気になる」と母親からの依頼。3人兄弟で歳の離れた末娘の彼女は、両親の愛を十二分に受けて育った。成人式を無事迎えて数日後、突然娘から「会ってほしい人がいる」と言われ、会ってみることに。相手は30代後半の男性で、離婚歴があるとのことだった。

 娘と交際相手がきまって会うのは週末。自宅から尾行を開始。その日は映画に行き、ショッピングをして自宅へ送り届けた。その後交際相手を尾行。情報によると離婚後は会社の寮に暮らしているとのことだったが、なんとある貸家へ入った。

 部屋は既に灯りがついていて、玄関先には子供の自転車が転がっていた。後日の調査では、ここが自宅と判明。もちろん籍も入ったまま。金融機関からの借金もかなりの額に上っていることも突き止めた。これらと洗濯物を干す30代前半の女性の映像や仲むつまじい夫婦の映像も加えて、報告書を作成した。

 「何となく不安な一面もありました。でも信じたくて」と娘さん。「でも、真実が分かってよかった」と何かがふっ切れた様子だった。

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