栃木県南部に住む３０歳妻。夫の両親と同居している。以前、夫の浮気が発覚。夫の両親に訴え話し合いを持つも、「男なんだから」とはじまり、妻も悪いからだという結末に。
妻は２人の小さな子どものために、苦渋の思いで、矛先をしまいこんだ。実家の両親にも心配かけまいと黙っていた。
それから４年。出張から帰ってきた夫の財布を悪いとは思いながらも見てみると…。東京に出張のはずが、宇都宮市内のあるホテルのフランチレストランの明細書…。
金曜日の仕事帰りから尾行。向かったのは、インターネットカフェ。先に待っていた女性の車へ乗り込み、簗瀬のホテルへ。女性は、離婚暦のある派遣社員。今年の４月から夫の職場へ来ていた。
報告。妻は、驚きもせず、毅然（きぜん）としていた。何かを決意しているかのように…。
夫の非を認めようとしない義親。それに甘んじて反省しない夫。そのために我慢と忍耐を強いられる妻。…人生とは？ 幸せとは？ 忍耐ではなく、真実を知り、前を向く。それが道であると信じて調査を行うのが我々探偵の仕事である。
