「初めての出産で埼玉の実家に2カ月ほど戻るのですが…」と20代後半の女性。留守中のご主人の行動が心配なのだという。もうすぐ新しい命が生まれてくる一番幸せな時のはずなのだが、結婚後も何度か女性関係で悩んだ事があり、不安を抱えている。
 里帰りの日から1週間、ご主人の退社時からの調査となった。調査開始から3日間は変わった様子もなく帰宅。しかし、4日目の夜、ご主人の帰宅を確認して調査を打ち切ろうとした矢先、依頼人宅に買い物袋を持った若い女性が入っていった。女性は深夜1時に出てきた。そして次の日も…。
 報告書を持参し身重の依頼人のいる埼玉へ。辛い報告になったが、思いのほか、依頼人は毅然とその現実を受け止め、「実は何となく予想はできました。今後は両親と相談して決めます」。

 真実は時に過酷な試練となり、人生に襲いかかってくる。しかし、試練とは、乗り越えられるものだから試練なのだ。そう信じないと私たち探偵はこの仕事を続けていくことはできない。

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