素人探偵の被害が後を絶たない。素人探偵に頼んでしまった50代の妻が相談に来た。

その報告書を弁護士の無料相談に出向いて見せたところ、「まったく証拠として立証できない」と言われGKを紹介されたという。妻は探偵を選ぶ際に、ホームページで、「顧客満足度ナンバーワン」「口コミの多さ」「料金の安さ」「評価の星の数が5」などを信じて契約してしまったという。調査後届いたのが、写真に日付も時間もなくただ単に夫の車が写っているだけのお粗末な報告書。尾行をするスキルがないため、GPSを取り付けて後から出掛けていき、ショッピングモールや100円パーキングに駐車されている車の写真があるだけ。不要な写真を数多く印刷し報告書に厚みを持たせている。DVDもなく一連の行動が記録されたものもない。そんな「素人探偵」に騙されたという憤りの声が弊社にも届く。また、弊社にも、「顧客ナンバーワンの称号のホームページを作成しないか」との営業が後を絶たない一一

妻は数年前から夫の浮気の痕跡に悩んでいた。調査に踏み切れなかったのは当時、娘が大学生でお金もかかり、夫に経済的に依存しなくてはならなかったため。夫は公務員で管理職の地位にあり、安定した収入もある。平穏無事な生活を装いつつも、学費や生活費はきちんと入れてくれていたという理由もあった。しかし、娘が就職したのを機に、これからは自分の人生を歩みたいという思いと、娘が離婚に対して背中を押してくれたことで、浮気の証拠をつかんで慰藉料・財産分与等を有利に離婚を進めたいと調査を決断した。

調査結果は妻の想定通り。夫は浮気していた前々の部署で上司と部下だった女性と不貞関係にあった。平日、夫と女性は出勤と偽り休暇をとって、ラブホテルや県北の貸別荘で密会していたのである。この女性は40代の既婚者だった。夫は管理職であるにもかかわらず、緊急事態宣言中、不要不急の外出などをしていたと妻はその憤りをかくせない。後日妻に報告。妻に悲壮感はなく報告書を手にして弁護士事務所へ向かった。

GKに来る相談者は弁護士の紹介が最も多い。弁護士も依頼人のために、優位に調停や裁判を進めたいのである。そのために「浮気を立証できる証拠」が必要不可欠であり、GKを紹介してくれていると自負している。GK創業20年目という節目を迎え、より一層プロフェッショナルとして誇りを持ち、依頼人の今後の人生を大きく左右してしまうという重大なる責務を負っている自覚と使命感を抱き、理不尽な思いをしている人たちが、泣き寝入りしないよーうに、その思いを共有していかなくてはならないと、再認識させられた今回の調査であった。

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