「妻に男性がいると思う」と、九州へ単身赴任して1年余りになる県央の40代半ばの男性。夫と妻は一流企業の栃木県内の事業所で知り合い社内結婚、娘2人は高校生になる。現在も夫婦共働きだ。
 調査期間は4カ月。実際に調査した日数は30回を超えた。この時点では、妻の怪しい行動はまったくみられなかったのだが…。しかし、これで調査は最後としたある金曜日、いつも通りの時間に家を出た。すると向かったのはある新幹線の駅。羽田空港へ行き、60歳前後の男性と落ちあい、恋人のようにショッピングを楽しみ、都内の超一流老舗のホテルへ。99・9%まで妻の信頼度が向上していただけに、とてもつらい報告になった。

 これだけの調査を実施したのは、夫は奥さんを妻、女、母として本当に愛しているとういうこと。依頼人は、妻への憎悪ではなく、会社を優先しすぎた自分に反省しきりだった。結果はいずれにしても、これを機に夫婦の絆がより深くなってくれることが、探偵としての私たちの願いである。

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