「結婚式場に乗り込まれるかもしれない・・・」と山形県から相談の電話が入った。いかにも真面目そうで、丁寧な言遣いの中に、不安におののく様子が伝わってくる相談者は38歳の男性。父親の代に自動車部品の工場を立ち上げ、今では従業員を100人抱えるまで堅実に業績を伸ばした会社の2代目。現在は副社長をしているという。

2年前のプライベートな飲み会で知り合った女性がいた。偶然にも高校の「同級生の妹」だった。女性は既婚で子どももいた。自分の好みでもなく意識もしなかったが、流れで連絡先を交換した。

今思えば、それが「闇の扉」の入口だったと後悔する。

それから、頻繁に連絡が来るようになる。その内容は、夫婦間の愚痴から子どものことなどさまざまな内容に始まり、次第に好意を寄せる内容に変わっていった。依頼人は、最初は困惑したが、相談されると断れない性格と、自分が好かれているという自己満足もあり、面倒だと思っても親切丁寧に対応してしまった。それが結果として相手の誤解を招き、気を持たせてしまう要因になった。週に1度は食事に誘われ、時には相手が子どもを連れてくることも あった。

依頼人は、相手の女性が人妻であり、何より自分の好みのタイプではないことから、次第に疎ましく感じるようになっていった。

連絡するのをやめてほしいと話したが、相手の女性は怒り「ふざけるな!」と語気を荒げた。

女性の本当の姿に驚き恐怖を感じるように。 そんな依頼人を見透かすように相手は強気になっていく。そして、うなだれる依頼人の様子を見た女性は、憤怒の形相とは一転、すがるような口調で「一度だけ、一緒に泊まってほし い。それを一生の思い出に、もう連絡はしないから・・・」と懇願した。

これで断ち切れるなら と、一度だけ 過ちを犯してしまった。

やっと解放されるという安堵もつかの間、女性はさらに増長し、以前より頻繁に連絡が来るようになった。無視をすると、「夫に話す!」など、脅迫まがいのメール。何度か警察に相談しようとしたが、事が公になることが怖くてできない。それからは関係を持つことはなかったが、相手の呼び出しに応じなくてはならないという、負のスパイラルに落ちてしまった。 

一昨年7月、取引先の紹介で、 ある女性を紹介され、3カ月後に結婚をすることになった。不安を抱きながらの結婚には躊躇したが、素晴らしい女性であり、ましてや両親がことのほか喜んでいるのを目の当たりにすると、そのまま結婚に向けて進めていくしかなかった。 そして、悪夢が・・・。同級生に披露宴の招待状を送った。それを知った、妹であるその女性のとった行動が、依頼人を震撼させる事態へと発展していく・・・。

ストーカー被害に遭っている方、GK探偵事務所宇都宮に一度ご相談ください。警備業の免許を有する弊社なら、お役に立てることがあるかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です