「妻の浮気調査を依頼したが、車の写真ばかりで何の証拠にもならない」と弁護士と共に40代の夫が相談に来た。 

近年、インターネットからの相談・依頼の需要が著しく増えている。そんな状況を悪徳業者は巧みに利用している実態がある。

気をつけていただきたい、内容は下記のようなサイトだ。

  • 『優良な探偵を紹介するというサイト』
  • 『探偵のランキングをつけて自社を1番に評価しているサイト』

 弊社にも、優良探偵として紹介サイトに載せませんか? 評価サイトを作成しませんかという営業が頻繁に入る。また、調査スキルもないのに、調査料金の安さだけを売りにしている「名ばかり素人 探偵」の失態も後を絶たない。「〇日間で定価は〇円ところ、 〇円です」など、料金の安さを前面に出している業者も多い。 

しかし、その内容は妻の車にGPSをつけて行動を監視すれば「安い」と勧められ、結局は 妻の車がショッピングモールの駐車場に止まっていた写真だけで、調査対象者(妻)は、5時間ショッピングしていたという偽りの報告や、車が見つからない(場合によっては400メートル以上の誤差がでてしまう)とのずさんなものばかり。特に妻の浮気の場合、待ち合わせ場所等で相手男性の車に乗り換えることがほとんどであり、妻の車の駐車場に後から出向いたところで、まったく意味がない。またこういう手段は、場合によっては刑法に抵触する場合もある。 

プロの探偵とは、 調査対象者が、不倫相手の車に乗り換えた場合でも、車やバイクのテクニックを駆使して尾行し、尾行が露呈しないように細心の注意を払いながら、時には大胆にその瞬間の映像を撮影することで、裁判になった場合でも、その映像・報告書は、浮気 (不貞) の証拠として疎明できるものでなくてはならない。 

このような被害を絶つために、2006年 6月に「探偵業法」という法律が施行されたが、現実は法の眼をかいくぐり、依頼をしてきている人たちを食い物にする「悪徳・素人探偵」がはびこっている。今回の相談者である夫は、このような悪徳・素人探偵に依頼したばかりに、追加料金が加算されてしまったばかりか、その探偵の失態により、妻に調査していることがばれてしまったという最悪の事態に発展してしまったと後悔する。 

インターネットの普及により、数限りない広告の中から、依頼人はどこの探偵に依頼したらいいのか判断がつかない。安易に契約するのではなく、探偵の事務所に必ず足を運んで直接面談することが大切で、1人で不安であれば、肉親や友人に同行してもらうなどして話を聴くことが何よりも大切なこと。探偵という職業のステータスの向上と悪徳業者の撲滅。それがGK探偵の悲願である。 

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