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 息子は、小学4年の時から地元の学童野球に入った。専業主婦である妻は、土日の練習・試合にもかかさず参加した。お昼の用意だけでなく試合会場まで子供たちの送迎のためにとワンボックスカーにも乗り換えた。学童野球の懇親会やバーベキュー・キャンプなどのイベントでも中心的な役割を担っており、それが生きがいとなっていたようだ。夫は息子のために熱心に取り組んでいる妻を疑うことはなかった。しかし、次第に5年前の妻の裏切りが脳裏に浮かんでくる。きっかけは、学童野球のインスタやイベントのアルバムで、妻はほとんど特定の男性の隣にいること。思い過ごしだと自分に言い聞かせるしかなかった。懇親会や忘年会等の際の帰宅が深夜になる日が多くなっていく。
 5年前の二の舞でないことを念じつつ調査することに。調査日を父母会の新年会の日とした。妻はお酒を飲まないので参加者の送迎もしていた。居酒屋での1次会、2次会はカラオケボックス。ここまではほとんどが参加。3次会はある父母の自宅となったのか、妻の車には、男女7人が同乗して一軒家に入る。2時間後、妻は2人の男性を乗せ途中で1人を送り届けて、残る1人もこの流れで送り届けるのかと思いきや、行き着いた先は、ある公園の駐車場。街灯はあるがその灯の宿かない一番端の奥に頭から駐車した。暗闇だ。とても近づくことはできない。二人がただならぬ関係であることが想定できた。探偵の1人がアメリカ製の暗闇でも撮影できる特殊なカメラを手に後部ガラスから10メートルの位置まで近づくことができた。画質は粗いが二人が抱き合っている。40分後男性を自宅に送り妻は帰宅した。この男性は学童野球のコーチで既婚者だった。5日後の昼間、二人は、ラブホテルで密会した。
 現在は妻を実家に帰し、弁護士を立てて離婚協議と相手男性への損害賠償請求の手続きを進めている。

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