「妻の浮気調査がばれてしまい、夫婦の信頼関係は無くなったと証拠をつかめないまま、浮気調査をしたことを口実に家を追い出されてしまった…」と、弁護士と共に30代の夫が相談に来た。
 近年、インターネットからの相談・依頼の需要が著しく増えている。そんな状況を悪徳業者は巧みに利用している実態がある。『優良な探偵を紹介するというサイト』、『探偵のランキングをつけて自社を1番に評価しているサイト』というような悪質なサイトである。また、調査スキルもないのに、調査料金の安さだけを売りにしている「名ばかり素人探偵」の失態も後を絶たない。車にGPSをつけて行動を監視すれば安いと勧められ、結局は調査対象者(妻)の車がショッピングモールの駐車場に止まっていた写真だけで、4時間ショッピングしていたという偽りの報告や、車が見つからない(状況によって400メートル以上の誤差がでてしまい、ラブホテル街にあると思われても分からない)などのずさんなものばかり。
 特に妻の浮気の場合、待ち合わせ場所などで相手男性の車に乗り替えることがほとんどであり、妻の車の駐車場所に後から出向いたところでまったく意味がない。またこういう手段は、刑法に抵触する場合もある。プロの探偵とは、調査対象者が不倫相手の車に乗り替えた場合でも、車やバイクを駆使して尾行が露呈しないように細心の注意を払いながら、時には大胆にその瞬間の映像を撮影。万が一にも裁判になった場合においても、その映像・報告書は、浮気(不貞)の証拠として疎明できるものでなくてはならない。料金の安さだけで契約しても結果はまったくついてこない。わらにもすがる思いで依頼をしてきている人たちにまるで「泥棒に追い銭」である。これでは、探偵のステータスがまったく向上しない。この現実に憤りしか覚えない。
 今回の相談者である夫は、このような悪徳・素人探偵に依頼したばかりに、ついには警察に駆け込まれ、夫が調査依頼したことが妻にバレてしまった。そして、家を追い出されてしまったという。この家は妻の亡くなった祖父母から妻の父親が相続して住んでいたもので、夫には反論できるすべを持ち合わせていない。また、結婚して10年、妻に家計のすべてを任せていたため、預金などもすべて持っていかれてしまった。さらに最悪なのは、家を追い出された後に、友人たちに頼んで尾行したことがバレてしまい、弁護士を通じて離婚調停の連絡があったという。妻の様子に変化が見え始めたのは、昨年の4月、子供が中学に入学したのを機にパート勤めを始めて半年が過ぎた頃だったという。調査開始。しかし妻の警戒は尋常ではなかった。

後半に続く

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