「夫がどんな生活をしているのか」と県央に住40代の妻。夫は一人娘の都内の大学入学を機に今後の夫婦関係を考えたいと、母親が一人で暮らす実家で生活すると家を出た。妻にとっても、娘の高校時代、クラブ活動の父兄会の関係もあり、円満な夫婦を演じてきたが、娘が巣立った今、2人だけで生活することに漠然とし不安もあった。生活費と娘の仕送りさえ入れてもらえればと文句も言わなかった。

 しかし家を出て半年過ぎころ、生活費が入らなくなった。妻は扶養範囲内でのパートのため、とても生活していくことはできない。夫の退社後から身辺を洗う。退社後向かった先は職場から程近いオートロックのマンション。1階にある〇〇号室のポストから鍵を取り出し中へ入った。調査員は向かいの建物から様子を伺うと、夫は自ら開錠して部屋へ。ベランダ側を見張る調査員からは、部屋の明かりがともったとの報告。「一人暮らしなのか」

 後日、部屋の入居者などについて内偵調査を実施した。部屋の入居者は夫ではなかった。なんと外国人女性名義の部屋だったのである。

-後編に続く-

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