「夫に浮気をやめさせたい…」と、友人とともに相談に訪れた60歳の妻。夫は、県内でも有数の企業の役員を歴任した人物で、2年前に退職した。夫の在職中は、疑心暗鬼の連続で気の休まる日もなかったが、夫の社会的地位のため耐えに耐えてきた。
 しかし、退職後もやまない疑心暗鬼で、とうとう心療内科に通院する事態に。「離婚するつもりはまったくありません。夫を追及するつもりもありません。ただ、真実を知らないことには、精神的に追い込まれてしまう自分が怖いのです」と妻。
 調査実施4回目のこと。マージャンをしてくると出掛けた夫は、いったんは、郊外のある公共施設の駐車場へ。周りの様子を伺いながら、場所を移動すること3度。ついに40代とおぼしき女性が助手席に乗り込んだ。そして…。後日、相手の女性は夫の元の会社の社員であり、夫も子どももいるという事実が判明した。
 悩み耐え忍ぶことは、本当の人生とはいえないのではないか。人生とは、日々作り上げていくものなのではないだろうか。
 その後、夫に内証で、女性から穏便に、身を引いてもらうよう話し合いを進めた。

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