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 調査開始。卑猥なメール以外にも、現実にストーカー行為をしているという証拠固めをする。元彼をマークする。依頼人の情報によるとその元彼は公務員で出張所に勤務している。10年前の写真を元に張り込む。調査1日目は、マンガ喫茶に寄っただけで、帰宅。2日目はパチンコ。ようやく3日目に動きがあった。元彼の車が見当たらず休みなのかと懸念したが、元彼の自宅にあった軽自動車を確認。車を替えてきた…つまり今日は動くという探偵の勘。
 元彼は午後5時過ぎ、車に乗り込むと依頼人の勤務する学校方面に向かった。車は依頼人の車を見ることができる、校舎裏側の消防小屋の片隅に止めた。すると依頼人から連絡が。元彼から、「ホテル行こうよ!近くにいるよ」とのメールが届いたという。依頼人には、あらかじめ打ち合わせておいたシナリオ通りのルートで車を走らせるように指示する。案の定、元彼の車は依頼人の車を尾行し始めた。依頼人の車をショッピングモールの屋上へ駐車させるように指示する。元彼の車も屋上にあがる。妻に車を降りて店内へ向かうよう指示する。元彼は、妻の背後に忍び寄り声をかける。「なんで無視すんだよ!(卑猥な言葉を投げかける)依頼人が立ち留まり振り向くと、強引に腕をつかんだ。その場で元彼を妻から引き離し取り押さえる。もちろん、これまでの全容は映像に抑えてある。騒ぎを聞きつけた店員が警備員と走り寄ってきた。事情を説明して警察を呼んでもらう。警察署で証拠を開示して、被害届を出さない代わりに、始末書をとってもらい決着をみた。終始妻の震えは止まることはなかった。
 その後5日間ほどボディーガード兼探偵として依頼人の警護に当たったが、元彼は現れることはなかった。

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