「何げなく見てしまっ妻の携帯。そこには深い関係をあからさまにした一通のメール。妻の車は、郊外のショッピングセンターの地下駐車場へ。車から妻は降りない。すると、隣に一台のワゴン車が止まった…」(前編から続く)
妻は携帯を取り出す。同時にワゴン車の男性が携帯を取るのが見えた。すると、妻の車だけが駐車場から出入り口に向かう。探偵は、妻の車は「おとり」と判断し、ワゴン車に絞り張り込みを続ける。再び、妻の車が戻ってきた。やはり、妻の車が尾行されていないかを確かめたのだ。妻はワゴン車の後部座席に乗り込む。窓ガラスにはフィルムが張ってある。そして、ワゴ車は、こともあろうに妻の自宅マンションに向かい、駐車場を旋回したのである。夫の車があるかどうかの確認のためだ。この二人は相当に警戒心が強い。深追いを避け慎重に尾行する。そして、ラブホテルへと入った。後日の素性調査で、この男性は、妻が以前勤務していた会社の同僚で、既婚者であることが判明。つらい報告になった。
真実は時に残酷だ。しかし、真実に背いて暮らすことは、さらに計り知れない苦悩が伴う。