約1年前に調査をした夫からの依頼。約1年前、妻はこともあろうに、夫婦の子どもが通うあるスポーツクラブのコーチと浮気をしていた。もちろん、夫もこのコーチとは面識がある。当時、夫は不貞行為の証拠をもとに、妻と男性と第三者を交えて、話し合い、妻と男性は手を切ることを書面で約束させた。
夫は、相手の男性に対し、すさまじい憎悪があったが、子どものこれからを考え、苦悩の決断をした。一切不問にし、生活を続けることとしたのである。それから約1年。夫は妻の行動からまた疑惑を感じた。「気のせいならいいのですが…」と、再度調査を依頼。最悪の結果になった。
その男性は、なんと、半年ほど前に、自宅からわずか車で5分というアパートに越してきており、密会を重ねていたのである。つらい報告になった。依頼人は、「もうほとほと妻には愛想が尽きました。ただ二人の子どもが、不憫(ふびん)で…」。その後夫は、弁護士事務所の門をたたいた。覚悟を決めたのである。
残念なことだが、このようなケースもあるのは事実。真実を直視して、覚悟を決める。これも幸せの第一歩かもしれない。