探偵で警備業認定は信頼と安心の証(下野新聞 Aspoより)
GK探偵事務所宇都宮(駒木憲一社長)は、警備業の要件を備えていることを認定する栃木県公安委員会の「認定証」を取得している。認定を受けたことで、素行調査や所在調査など探偵業務に加え、独自でボディーガードの業務が行えるようになった。こうした例は全国的にも珍しく、駒木社長は「プロとして調査だけでなく依頼者の身を危険から守ることができる。困っている人があきらめることなく安心して暮らせるよう、身近なことでお役に立っていきたい」と意欲的だ。
■ボディーガードとして
「自分の安全は自分で守る時代」と話す駒木社長。ストーカーや子どもの連れ去りなどの事件が増える中、現代社会では自分自身や家族の安全を守るボディーガードの仕事がどうしても必要だと考えていた。ただ、認定を受けるには3年間の警備経験と厳しい審査がある。認定を受けた探偵事務所は全国でも数社しかなく、認定証“獲得”は長年の念願だった。
■調査力生かした対応を
特にストーカー対策ではボディーガードが活躍する。「例えばストーカーによって身の危険を感じても、すぐに警察が動くことは難しい。そんな時こそボディーガードの出番です。依頼者の安全を守りながら、今まで積み重ねてきた探偵としての調査力を生かし、証拠を集めて警察に提出することができます。万が一の事件を未然に防ぐことができるんです」と駒木社長は話す。
また、幼稚園の運動会など不特定多数の人が集まる行事、共働き夫婦の子どもの送迎や通学路の巡回、独り暮らしのお年寄りが銀行に預金を下ろしに行く時の警護、悪徳商法やしつこい勧誘の対応など「身近なことからボディーガードを役立ててほしい」という。
■プロだから…危険予知
駒木社長は以前、アメリカの大物女性歌手M・Cやマイクロソフト社の創設者の一人であるP・A氏が来日した時の近辺警備や送迎などを行った実績がある。
「素人では判断しにくい不審者の発見や実際に危険が起きた時の対応など、警備の知識を備えたプロだからこそできることがあるんです」と駒木社長は話す。
ボディーガードは日本ではあまり認知されていないがアメリカではごく当たり前の存在だ。警察ではカバーしきれない警備や調査などを行い実際にその成果をあげているという。
駒木社長は「不安はあるけれど自分ではどうしたらいいか分からない、また誰に頼んだらいいか分からない、そんな時は一人で抱え込まずに相談してください」と呼び掛けている。
■悪徳業者に注意!/業者を選ぶ際のポイント
探偵のステータスをアメリカ並みに上げることを目指して頑張ってきた駒木社長。
一貫して訴えてきたのは探偵業界の健全化だ。「ろくな調査をせずに法外な料金を請求するなどの悪徳業者がまだまだ後を絶たない」と残念がる。
そうした被害に遭わないためには、業者を選ぶ必要がある。
例えば連絡先にフリーダイヤルを掲げている場合。宇都宮に事務所があるように表記してあっても、番号では局番が分からないため、実は事務所がなく転送電話という場合が多いという。また、住所の表示に末尾の枝番がなく、事務所が探し出せないケースもある。
探偵を選ぶ際に避けるべき業者は
(1)調査料金が異常に安い
(2)簡単に「できます」などと請け合う
(3)すぐに契約の決断を迫る
(4)立派な団体や協会などに属しているように掲げている
-などで、やはりきちんと話を聞き、伴うリスクも説明をしてくれるところを選ぶ必要がある。
「大切なのは自分で実際に足を運んで業者を見極めること」だと駒木社長は強調する。