東北に住む35歳男性。栃木の事業所勤務時代から2年間、社内の独身女性と不倫の末、現在は妻、子どもと別居中。不倫が社内に知れ渡ることになり東北の事業所に転勤させられた。当然妻も、妻の両親も事情は知っている。現在離婚調停中。男性は、自責の念に苛まれたものの、好きでやまない彼女との結婚を決意した。彼女もそれを望んでいた。
しかし、ある時から、男性に不安がよぎった。彼女との関係が疎遠になりはじめた。もしや…別な男性が…。「彼女に男性がいたら、黙って身を引く」という条件で調査開始。彼女は退社後、宇都宮駅前のホテルヘ。翌朝、男性とともに…。依頼人は泣いた。そして言った。「自分だけが幸せになれるはずなんかないですよね」と自分に言い聞かせるように。
妻と子どもとは修復できない。彼女に恨みもなく、帰路についた。
真実を知って、人生と向き合うため。そのために、私たちがいるのだ。