【出張予定表も貼らなくなった。会話もなくなり家に居ながらLINEでのやりとり。
受験を控えた息子にも無関心。夫の車には化粧ポーチ、そして無断外泊。
やり場のない焦燥感と不安にさいなまれる日々…。】

夫の無断外泊の確率が高い、給料日の週末に狙いを定め調査を開始。

広い社員駐車場に夫の車を見つけた。
午後5時を過ぎると徐々に社員も車に乗り込み駐車場を出て行くが、探偵には気になる1台があった。

社員のほとんどは車に乗り込み間もなく発進するが、女性が乗る白の軽自動車は20分たっても動かない。
夫の車と同じブロックの6台隣り。
妙な違和感を拭いきれない。

午後5時40分、夫は軽自動車の前を通り過ぎて自分の車に乗り込んだ。
その時、夫の視線が運転席の女性に向けられたことを探偵は見逃さなかった。
女性の軽自動車が出た。

その軽自動車をあえて尾行させる。
その3分後、夫の車も出た。

すかさず尾行開始。
女性の軽自動車を追尾する調査車両から通過場所の無線が入る。

まさに夫の車は、女性の車と同じ軌跡をたどっている。
間違いなく夫の相手の女性であると、その勘を信じて女性の尾行を続行させる。
それから30分、市街地の渋滞を回避した2台の車は県北の農道に出た。

車も極端に少なくなり、2台が連なるように走行している。
尾行する車 両は農道と並行する道を追い、バイクはライトを消して存在を闇に溶け込ませるように追う。

すると2台は国道に出てスーパーの駐車場に入った。

夫が軽自動車の助手席に乗り込み、そこから5分ほどのホテルに入った。
スーパーの営業は午後9時までで、駐車場にはチェーンがかかってしまう。

外泊はないという公算が大きい。
しかしホテルに行くなら、何も時間をかけてこんなに車を走らせる必要はないはず?

ホテルを出た後の動きを想定できない。
二人が入室した斜め右前の部屋ならトイレの窓から出入りの映像を押さえられると判断し、探偵を一人入室させる。

すると、1時間も経過していないのに、二人はホテルを出て、スーパーに戻った。
今度は店内に入り食材等を購入し、2台で連なってそこを出た。

それから15分、農地に囲まれたようなアパート2階の角部屋に入室した。
すぐさまべランダを確認する。
そこには 小中学生用と思われる体操着等が干されていた。

翌朝10時、ベランダに洗濯物を干す女性の姿。
その後、12、13歳と思われる女児と3人で隣県の水族館に出かけた。

女性には娘がいたのだ。
これで、二人のとった行動の理由が分かった。

後日報告。
妻が泣いた。
家族のように過ごしていることが許せなかった‥。

※ 本文はいくつかの事例を基に構成されています。盗用・無断転用・無断転載を禁じます。

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