弁護士の紹介でGKに来た 県北の男性。
某工業団地で3交替勤務についている。
見る からに誠実で人のよさそうな印象を受ける。

真面目だけがとりえで、遊びという遊びもしたことがなく、恋愛経験もない。
決して女性にもてるというタイプでないことは自分も十分分かっている。

相談は 妻の不貞(浮気)だった。
妻とは、夫が契約をしている保険外交員の紹介で知り合い、夫40歳、妻30歳の2年前に結婚した。

妻は未婚の母だった。
2歳になったばかりの娘がいた。
妻はモデル並みと表現してもいいような容姿を身に着けていた。

夫は自分とのあまりのギャップに気遅れしてしまい、言葉すら交わせない。
こんな綺麗な女性がつきあってくれるはずがない、冷やかしだったのかと紹介者を一瞬恨んだほどだ。

しかし、紹介者の「彼女はひどい男のために苦労しているから、
とにかくあなたのような真面目な人と結婚したいと 願っているの…」という説得もあって、福島の実家に連れて行った。

大歓迎を受けた。
何か故郷に錦を飾ったような錯覚に陥ったのだと回顧する。

そして、わずか3カ月で籍を入れた。

夢心地と表現するのが適切なのだろう、この女性のためならと、もっと稼ごうと、夜勤明けのシフトを利用して、
会社に内緒でバイトまで始めた。

ところが、暮らしはじめてすぐ、体調が悪いとか、子どもと一緒じゃないと眠れないなどの理由をつけて
同衾(どうきん)させてもらえないようになった。

寝室も別々になった。
そのあげくに、一人暮らしをする母親を同居させたいと、結婚してまもなく購入した家に呼んできた。

妻の言うことにけして首を横に振らない夫の足元を見て、好き放題の生活を始めるようになる。
夫の夜勤に乗じて、朝まで帰ってこないことも珍しくなくなった。

夫が行先を聞いても友達が困っていろいろ相談を受けているなどの理由をつける。

そして、目撃した。

その日夫は夜勤だったが、体調がすぐれず早退してきた。
空が白やむころ、自宅の前で明らかに男とわかる車から降りた妻の姿を目撃した。

1年前のことだった。
妻を問い詰める勇気など持ち合わせていない。

妻と娘と義母の3人家族のような空気だけがまん延する中で、孤独感とわびしさだけが募っていく。

ますます妻の行動が大胆になっていく。
まるで夫の存在など無視するかのように増幅していく。

いくら男女の機微にうとい夫でも、次第に結婚生活に疑問を持ち始めるように。
そして思いついた先は、結局、経済的な理由と生活の安定という打算だけが妻の狙いだったのかと…。

夫は自分のばかさ加減に憤まんやるかたない怒りをたぎらせた。
泣き寝入りはしない。

調査開始。暴かれていく妻の真実…。

※ 本文は依頼人の了承を得て、プライバシーに配慮しています。

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