依頼人は40歳の看護師。
不倫相手からストーカー行為を受けている。
実はこれが2度目の依頼。
3年前に夫の浮気調査をしている。
結果は黒。
勤務先の女性と関係を持っていた。
好きな仕事と子育てにまい進してきた人生。
その努力は実を結び、責任ある立場にも抜擢された。
ただ、言いようもない虚しさにつつまれたと振り返る。
夫も浮気していたし、私だってというような気持ちがあったと、どこかで自分の不倫を肯定している妻がいた。
看護師と患者という立場で知り合い、あくまでも非日常的な時間を過ごし、女というものを取り戻したかった。
10日に一度の逢瀬(おうせ)が彼の求めに応じ7日になり5日になっていった。
仕事にも家事にも支障を来すようになり、次第に重荷になっていった。
そして妻は別れを告げた。
男は豹変した。それまでの優しい語り口は怒気を含んだ脅しに変わった。
昼夜かまわず携帯が鳴る。
着信拒否にする。
すると彼の行動はエスカレートし、猥褻 (ひわい)なメールを何十通と送ってくる。
勤務先の駐車場で待ち伏されるようになったのを機に、警察に相談し被害届を出そうと思ったが、
お互いの家庭に不倫がばれることになったらと思うと怖くて踏み出せなかった。
作戦立案。
妻の身辺警護とともに、ストーカー行為の証拠を保全し一気に片を付けることにした。
妻は勤務を終え 同僚と共に駐車場へ向かい車に乗る。
あらかじめ妻の車の後部座席に探偵兼ボディーガードが身を隠している。
運転席の妻に走行ルートを指示。
あえて自宅とは違う方向へ走らせコンビニやショッピングモールに行かせたりする。
男は5日の内4日、妻が帰宅するまで執拗(しつよう) 尾行を続けた。
探偵はその一部始終の証拠を撮影した。
休日、男は自宅が見渡せるコンビニ駐車場の車内にいた。
妻が洗濯物を干しにベランダに姿を見せると、男は異常なまでに凝視し、ビデオカメラで撮影をはじめた。
この行動は予め想定済み。
あえて妻には下着を見えるように干す指示をしておいたのだ。
男はしばらくすると、こともあろうに玄関前をうろつき始めた。
そして、車に戻ったところで男を取り囲んだ・・・。
男には、警察へ同行され公務員という職を失うか、ストーカー行為の停止と賠償しか道は残されていなかった。
●GK探偵事務所の特徴
厳しいとされる警備業(身辺警護)の公安委員会の認定を受けている県内では唯一の探偵事務所です。
この許可があることにより、ストーカーの証拠収集と身辺警護の両方を同時に実施することができます。
ストーカー対策は、法律上認められたプロフェッショナルにだけ認められている業務であり、許可もなく「ストーカー対策」を謳(うた)っている業者にはご注意ください。
*本文は依頼人の了承を得てプライバシーに配慮しています。