【男は、結婚により夫として、子供ができれば父親としての自覚と責任を背負う。
しかし、無責任な行動により、妻と子供が犠牲になってしまうことが絶えない。
依存症・ アダルトチルドレン・・・セルフコントロールができず、自分は悪くないと責任転嫁をする。
「お前(妻)が悪い」と一方的に攻め立て、身勝手な行動に走り、次第にDVを形成していく。これが、許せざる現実】
3カ月ほど前のこと、 生後わずか5ヵ月の赤ちゃんをつれた若い母親とその両親が相談に来た。
母親の腕に抱かれた赤ちゃんは、見知らぬ場所でも泣くことはない。
無垢(むく)な笑顔は、天使そのもの。
愛されることが使命であるはずなのに、夫はこの天使を抱こうともしない。
妻と夫は、都内の大学で知り合った。
そして、就職を機に結婚。
1年後の出産を機に栃木の妻の実家に同居して、都内の会社まで通うようになった。
しかし次第に帰宅が遅くなり、休日も仕事と言って家を頻繁に空けるようになっていった。
決定的だったのは、夫の携帯。入浴している時、携帯を開いた。
いけないことと知っていたが、不信感に苛(さいなまれていた妻には、その誘惑を振り切るだけの勇気は なかった。
その内容に心臓がえぐられる。
「離婚するから」・「一緒に暮らしたい」・「愛してる」というような言葉が並べ立てられていた…。
夫を問い詰めた。
夫は携帯を見たことに逆切れして手をあげた。
妻の両親に啖呵(たんか)をきって家を出ていった。
関西にいる夫の親に事情を説明したが、「若気のいたり、すぐ戻ってくるから」と、とりあってくれない。
子供を父親のいない子にしたくない。妻は何度も何度も夫に謝罪のメールを繰り返した。
しかし、夫の言動はエスカレートするばかり。
まるで、【別れるための理由】を手に入れたように、論点をすり替えて妻を責め立て、一方的に離婚を迫ってきた。
「子供は?」との問いかけにも「子供なんか、うぜぇんだよ!」と信じがたい言葉を言い放つ。
・・・調査開始・・・
絶対に許さない。必ず証拠を掴(つかんで、民事上の責任をしっかりと背負わせてやる。そう心に刻んだ。
仕事の重圧がこの仕事の根底にある。天使の笑顔がこの調査の根底にある。…しばらくはゆっくり寝られなくなる ・・・。
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