嫁(外国人)は家業(農家)も手伝わなくなり、アルバイトに行くと言っては外出も頻繁に行い、外泊することも。息子は嫁に何も言えない。このままでは家が途絶えてしまう。
調査を依頼された嫁の車はある日、派遣型風俗の娘との待ち合わせのメッカとされるレストランの駐車場へ。「まさか、デリヘル嬢?・・・」すると、隣へ白いセダンが止まった。白いセダンには30歳代半ばとおぼしき紳士が。嫁はためらうこともなく、白いセダンへ乗り込む。その様子から、初対面の男性ではないことは確かである。そして、白いセダンはラブホテルへと消えた。
しかし、今回の調査は単なる浮気の有無ではなく、嫁の実態をつかまなくてはならない。もしかしたら、風俗嬢なのか?それとも不倫なのか…。いつにも増して細かい観察が必要となるため、現場の緊張感は高まる。
約2時間後、ラブホテルを後にした白いセダンは、再び嫁の車の隣へ。車内での2人の様子を観察するために、正面にあるアパートへ回り込み車内をうかがう。ほどなく嫁が降りると、男性の車がすぐ動きだした。尾行を白いセダンに切り替え追尾すると、郊外の小さな会社に入った。後日の調査で、この男性はこの会社の経営者であることが判明した。
その後2週間、嫁をマークするが、自宅とアパートを行き来しているだけで、アルバイトをしている様子もなく、男性に会うこともなかった。これでは調査の核心に触れられない。
やむを得ず、その初老の紳士に接触を試みた。最初は否定していた男性も、最後は観念したかのように「知り合ったのは、女性(嫁)が3カ月前まで勤めていたスナック。いつしか愛人のような関係になり、月に2度ホテルへ行き、手当てを渡していた。アパートは私が保証人となり、家賃を負担していた。結婚しているとは聞いていなかった」と、すべてを語ってくれた。
後日、依頼人である舅・姑親族へ報告。意外なほど驚きはなかった。ただ、絶対に許せないと言った姑の言葉は重く強く印象的だった。
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