娘と共に相談に訪れた50代の妻。夫は1年前に定年選択して現在は関連会社に勤務。孫もかわいがり、娘婿ともうまくいっている。よき家庭人であり良き夫。ところが4カ月前から態度に変化が。妙に落ち着きがなくなり、穏やかな時と急に怒りだしたりと感情の起伏が激しくなった。家族も第二の職場で大変な思いをしているんだと心に言い聞かせて生活してきた。そして、いつのまにか妻の話も上の空になり、妙に服装、下着、散髪にも気遣うようになった。決定的なのは財布に隠してあったある薬。妻は「まさか」と思いつつも、疑惑は日増しに大きくなっていった。

 送迎会で遅くなるという日に調査を実施。会社を出た夫は通勤と同様にバスで宇都宮駅へ。西口で降り徒歩で東口へ向かい、ある創作料理の店へ。本当に送迎会なのか? 調査員が潜入し内偵を行う。そこで見たものは、一番奥の完全個室のとば口に並ぶ夫の靴と女性の靴。調査員は断定した、送別会ではない。店から出てくる2人の映像を撮るため調査車両からひたすら待つ。約2時間後、2人は寄り添い店から出てきた。何とその女性は日本人ではなかった。

-後編に続く-

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