下野新聞社《企業・事業所訪問リポート アグレッシブとちぎ》
「悩み事トータルサポート」
(株)グッドウィルコーポレーション GK探偵事務所 宇都宮 代表取締役 駒木 憲一氏
県内には前向きで優良な企業が数多くあります。「アグレッシブとちぎ~企業・事業所訪問リポート」では企業や事業所の取り組みや旬な話題などを紹介します。今回は県内を中心に探偵業務などを営む株式会社グッドウィルコーポレーション「GK探偵事務所宇都宮」(事務所・宇都宮市)を訪問。同社の代表取締役・駒木憲一(こまきけんいち)氏に話を聞きました。
▽警備など4部門トラブルに対応
探偵と聞いて一番先に思いつくのが「浮気調査(素行調査)」と思っている人が多いのではないのでしょうか。グッドウィルコーポレーションでは調査・探偵部門、警備警護部門など「各分野の専門集団」を自負し、悩みのトータルサポートの実践を掲げています。
同社は2002年に探偵事務所を設立し、03年には株式会社化。屋号を「GK探偵事務所 宇都宮」として探偵業務を中心に展開しています。「負を抱えて来るお客さんばかりなので、スタッフにも細心の注意を払うよう指導しています」。事務所の雰囲気づくりやスタッフの対応など、依頼者への気配りも忘れません。
しかし悩みを持っている人は数多くいます。「その人たちの少しでもお役に立ちたい」。その思いから06年には栃木県公安委員会から警備業の認定を受け、GKシークレットサービスとして警備・警護部門を設置しました。探偵事務所で警備業を営むのは県内で唯一だそうです。
その内容はストーカー被害のボディーガードから子どもの通学の警護、脅迫や強要といった事案など、身近なことから多岐にわたります。
さらに今年から新たに企業信用調査部門の「GKコーポレートリサーチ」と、悩み・トラブル相談部門「GKトラブルコーディネーション」の2部門を設置しました。
コーポレートリサーチでは新規取引先の信用調査のほか、人事採用時の雇用調査、社員の素行調査、債権調査、営業妨害など会社運営上で起こるさまざまな問題やトラブルに対処します。トラブルコーディネーションでは、金銭トラブル、男女間トラブル、近隣トラブルなどの解決策を提案。調査後のカウンセリングも行っています。
幅広い悩みに対応できるのが同社の特徴。「警察にも相談できない、弁護士にも頼めない、そのような民事事件にかかわるすべての相談を受け付け解決の糸口を見つけ実行します。悩まずに気軽に相談にきてください」と呼び掛けています。
■横顔/目指す業界の健全化
業界の中には株式会社を偽って名刺に明記したり、事務所を持たず深刻な話を喫茶店などで応対、さらに県内各地に事務所があるよう電話帳に掲載して実際は転送電話になっているケースなど、悪徳業者がはびこる現状があるといいます。
同社では原則的に依頼者には事務所に足を運んでもらう面談を重視します。事務所やスタッフを見てもらい、面談(無料)、見積もり(同)をして信頼を確保してから契約し、調査をスタート。最後に報告書が提出される流れとなっています。
「素人やアルバイト探偵も多く、ろくな調査をせずに法外な料金を請求する探偵社も少なくありません。依頼者は、わらをもつかみたい気持ちで相談に訪れています。その人たちを助けたいと思っています。探偵事務所を選ぶときは、慎重に選んでください」と注意を促しています。
自身の親類がかつて悪徳業者に泣かされた経験があり「絶対に許すことができません」と強調。自らメディアなどに顔を出す理由は「探偵」イコール「怪しい」というイメージを払しょくする、という思いからです。
業界の健全化とともに「開かれた探偵」を目指す同社。信頼と実績を重ね、新たなことにも積極的に取り組んでいます。
◆事業一覧◆
・GK探偵事務所 宇都宮
(調査・探偵部門)
・GKコーポレートリサーチ
(企業信用調査部門)
・GKシークレットサービス
(防犯・警護部門)
・GKトラブルコーディネーション
(悩み・トラブル相談部門)