駒木憲一社長がGK探偵事務所宇都宮を開設して以来、「悪質業者にだまされた!」という声を多くの相談者から聞いたという。そのたびに、駒木社長は自身の辛い経験を思い出す。それは以前、親せきが依頼した探偵がいいかげんな調査で高額料金を請求する、まさに「悪質業者」だったのである。困っている人の弱みにつけこむなんて許せないという思いから、探偵になることを決意したという。自分の事務所の発展もさることながら、業界の健全化は、この業界に足を踏み入れて以来の駒木社長の悲願だ。そこで今回は、悪質業者の見分け方やあるべき真の探偵の姿などを聞いた。

 ▽業者選びのポイントは

 業者選びのポイントを駒木社長に指摘してもらった。

 (1)相談場所を喫茶店に指定してくるなど、事務所を所有していない

 (2)会社の所在地が明記されていない

 (3)調査料金が明示されていない。また、「五千円より」など、異常に安くてあいまいな料金が表示されている

 (4)会社の規模を大きく見せるため、電話帳広告などに全国に多数の支部があるように広告している(ほとんどが転送電話で事務所を所有していない)

 (5)調査料金の安さばかりを強調している(素人や学生アルバイトを使用)

 (6)車を尾行するといって、実際には尾行せずに特殊機器=使用方法によっては違法!=を取り付ける業者に注意(決定的瞬間の証拠が押さえられない)-など。

 「このような悪質業者はいいかげんな調査内容で高額な料金を請求します。報告書と、それに見合う証拠映像を必ず確認することが必要です」と駒木社長。

 ▽常に資質の向上に努力

 依頼人の今後の人生を左右する重要な仕事だけに、自分はもちろんスタッフの資質向上にも努力しているという。「副業でやってみたいという問い合わせが多いのですが、弊社では一切お断りしています。真の探偵とは、悪質業者の素人や学生アルバイトと違い、片手間で出来るほど甘くはないからです。」と力強く語る駒木氏。

 また、顧問弁護士と勉強を重ね、裁判にも耐えうる証拠収集を心がける。「例えば写真撮影の技術が優れていれば良いというものではないんです。それがどのような意味を持つか判断でき、依頼人に適切なアドバイスができなければなりません」常に勉強して自己を高めることが何より大切、と駒木社長は締めくくった。

■駒木憲一氏の話 この仕事がまだ理解されにくいことなど、多少の辛さはありますが、好きな仕事ができて幸せです。真実を突き止めることはもちろんのこと、お客さま一人ひとりの気持ちを大切に、心と心が通い合うような探偵でありたいと思います。

■業務内容/▼所在調査(家出・失踪、行方不明、初恋の人など)▼素行調査(夫婦・男女間、いじめ・人権、ストーカー、社員・横領、セクハラ、近所問題など裁判資料の証拠収集など▼身辺警護(ボディーガード)▼撮影調査(指定個所での人物撮影など)▼個人、企業の信用調査▼結婚、借金、雇用など▼盗聴器発見▼各種防犯用品取り扱い

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