「この携帯番号の相手が知りたい」と事務所を訪れた30代の妻。何の気なしに手にした携帯の着信履歴には、夜半帰宅するほんの数分前の履歴が残っていた。男性の名前だったが、「帰宅前の時間」ということが、妙に気になったのだという。

 内偵の結果、持ち主は女性であることが判明。女性の素性を調査。結果、結婚はしているものの、夫とは別居している20代後半の女性で一児の母だった。また前年まで夫と同じ会社で働いていたことも分かった。妻は夫の行動をまったく気にとめていなかったことを悔やんだ。ここ数カ月、「今思えば…」というようなことが次々と脳裏をよぎったからだ。「とにかく、夫とどんな関係があるのか知りたい」と妻。調査を続けたが、とらえたのは子供を含めた夫と女性3人で楽しそうに食事する姿だけだった。

 浮気=不貞行為(肉体関係)と考えがちだが、こうしたケースのほうが妻にとって精神的によっぽどつらい場合もある。調査をすることで、放っておけば、より関係が深まるのではないかという「おびえ」と戦って行くことができる。調査によって歯止めをかけることはできるのだ。

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