「この手紙を読んでください」と、GK探偵事務所に来た34歳の妻が言った。
差し出されたものは、スマホでもPCでもなく、手紙だった。
妻宛てに書かれた手紙には「夫が浮気している」という告発文が書かれていた。浮気相手の女性の名前、勤務先などが詳細に記されている。
これまで、妻は、勤勉で優しい夫を疑ったことなど一切ない。
差出人は、この女性の元彼か?それとも嫉み、ひがみによる嫌がらせか?
妻は、この手紙に、なんとも言いようのない不安に襲われるようになった。
調査開始。休日出勤するという土曜日に夫を尾行。
最悪の結果になった。夫はいったん会社に出勤するものの、2時間ほどして車を県北方面へ走らせた。途中でコンビニに寄り再び北へ。嫌な予感・・・。
それは、告発の手紙に記されていた女性が住むアパートに近づいているということ。
そして、アパートに先回りさせた探偵が見たものは、夫が合鍵で部屋を開ける場面。20分ほどして女性が部屋へ。
本当につらい報告になった・・・。
真実と立ち向かうということは、時には残酷なものだ。しかし、真実と向き合わなくては、進むべき道へ踏み出せないことも確かである。
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