探偵シリーズの愛読者であるという30代の女性が相談に来た。母親のことだという。母は両親を知らない。施設で育ちで中学卒業と同時に工場へ就職し、夜間高校へ通い卒業した。そして、19歳の時に同じ職場の一回り年上の男性と結婚して、相談者である女性は出産・夫は口数少ないが、仕事も真面目で優しく子育ても協力してくれる良き夫。しかし、酒が入ると別人格になり、暴言やものを投げつけるようないわゆる「酒乱」だ。母親は娘を抱いて車で避難して夫が寝静まるのを待って帰宅するという日々が珍しくなかった。翌朝になると、普段通り優しい夫に戻っている。
母は自分に親がいなかったためか、娘には両親揃っていることが必要と耐えに耐えてきた。しかし、物にあたるだけではなく、平手打ちをされたことがあった。娘にも暴力を振るわれそうになった。言葉の暴力や物を投げつけられてくるだけなら、耐えられたかもしれない。手を挙げられたことで心の中の何かが切れた・・・。弁護士に相談し、離婚した。
それが依頼人である・娘が20際になった時に、話してくれた父親のいない真実だった。その時依頼人は、声にならないほどに嗚咽(嗚咽)を漏らしていた。それから再婚もせずに女手一つで仕事を掛け持ちしながら育ててくれ、短大にも通わせてくれた。そして娘は夢であった幼稚園の先生になり、幸せな結婚をして子ども2人と4人で暮らしているという。母には同居を勧められたが。遠慮もあるのか近くに住んでいる。その母が勤務先の同僚に薦められて。同僚が李硫黄しているサイトに登録し、都内に住む60過ぎの男性と知り合った。そして交際を重ねて半年がたつ。依頼人である娘は母が明るくなり心なしか浮き立っている様子を察知した・娘としては、多少の不安感もあり母に確認したところ、まるで少女のようにはにかみながら話してくれたという・娘も母の嬉しそうな火をを見ていると、出会い方がどうであれ、心から幸せになってもらえたらいうことはない。しかし母は10年前にある男性からお金を騙しお取られてた上に心にも傷を負ったという経験がある。不安をに拭い去るためにも相手の素性を調査することに。
娘が母親から聴き出した情報によると、その男性は生まれは四国で、年老いた母親が一人暮らししている。2人の息子は独立しており、本人も8
年まえは離婚したという。本人は勤務していた会社を退職して、金銭的にも余裕があるので仕事をしないで、図書館が良いの悠々自適の生活を営んでいるという。多々、月の大半は母親の様子を見るために四国へ里帰りしている。母が連休にその男性宅に泊まりに行くという日に尾行をした。真実が次々と明らかになっていく。
後半に続く