2月某日、県南の弁護士から事務所への来訪要請。その内容は依頼人の妻の浮気調査だった。

子供が1歳を過ぎた昨年12月頃から、頻繁に実家がある隣県に外泊するようになったという。隣県と言っても、車で30分程度の距離。不審に思い妻が外泊するという日の21時過ぎに、妻の車が実家にあるか友人の協力を得て確認に行く。車は無かった。翌朝の5時、再び実家を確認したがやはり妻の車はなかった。

妻の写真を見せてもらう。我々は言葉を失い背筋を悪寒が襲う妻は3年前に浮気調査をした女性だった。【探偵シリーズ『極悪妻』1-298号、平成30年8月22日付・299号、平成30年9月5日付】。言葉がでないとはまさにこのこと。しかし、秘密保持の立場から、この過去の事実を弁護士と依頼人へは悟られてはいけない。そこで2人のなれそめを聴きながら同一の女性であるとの確信を得ていく。夫とは3年前の10月にSNSで知り合い、交際が始まり1年後に結婚。交際当初、妻からは離婚歴があり、女の子が2人いたが、元夫の舅(しゅうと)と姑(しゅうとめ)の執拗ないじめを受け、強引に離婚させられ親権は元の夫にとられてしまったと涙ながらに話してくれたという。それを信じている夫に対して憐憫(れんびん)の情が湧いてしまう

妻は実家の近所に住む妻子ある公務員の子を妊娠して、子供を産むからと相手に離婚を迫り、結果的にその家庭を破綻させ、妻自身も離婚し親権も失った、というのが紛れもない事実であるからだ。さらに、離婚したのは10月で、夫と交際が開始した時期とも重なるというおぞましき現実を目の当たりにした。

調査開始。調査開始後2日目の昼、大型ショッピングモールにある有料の民営託児所に子供を預け、屋上に駐車してある男性の車に乗り込みラブホテルで4時間過ごした。後日の男性の素性調査で、自宅近くの大型カーショップに勤める妻子ある男性だった。報告の時、夫は悲たんにくれるどころか、実家へ行く日も調査し、徹底的に真実を暴きたいと語った。実家に泊りという日、妻は子供を実家に預けて近くのスーパーへ徒歩で向かう。するとこの前の男性とは違う車に乗り込む。車2台とバイクで、慎重に尾行する。最も注意を要するのは、信号で停車した時にすぐ後ろにつかないことと、信号の変わりばなに、見逃さないことだ。車は駅前の繁華街を抜け、大型国道に出る。行き着いた先は、あるアパートの一室。後日の素性調査で、この男性は妻の高校時代の同級生だった。妻は2人の男性と不倫関係にあった。

GK探偵事務所20年の歴史の中でも、最も非道な妻だった。

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