2年前に夫の転勤とともに都内から本県へ転居した30代の夫婦。2歳になる娘がいる。

今年に入ってから、夫から突然「離婚したい…」と言われた。まさに青天の霹(へきれき)。話し合ってもその理由は、「俺が働いているのに、小遣い制は納得がいかない」など、訳が分からない。冷静になるために、妻は娘を連れて都内の実家に身を寄せた。妻はネットで、このような問題を取り扱うNPO法人を見つけ相談。すると、「ご主人には女がいますね」と断言され、探偵会社を紹介された。親の援助も受けて300万円近い金額を支払ったが、その結果は言葉にならないほどお粗末なものだった。最悪の事態に発展する。

数日後、妻の携帯に警察から電話があった。その内容は、「探偵と夫の浮気調査の契約をしているか」。話によると夫から警察に相談があったという。他県ナンバーの同じ車に付きまとわれているという訴えだったと。夫は農道や住宅地の狭い。道を走るがその車はついてくる。夫の車には後部にもドライブレコーダーが付いていて駐車場で停車し確認すると、その他県ナンバーの車から明らかに尾行されている映像があるという。警察がその車の所有者を割り出し確認したところ、「浮気調査の契約をしている」と返答。その裏付けのために、警察は妻に確認をしたという。
妻は調査がバレたこと一で、「夫婦は続けられない」などと離婚の口実の一つを与えてしまったと動揺を隠せない。案の定、夫からは「すべてバレているぞ!そんな金どこにあるんだ」と、怒りのラインが入った。妻は実情を知るために、何度もその探偵に連絡をするが電話が通じない。探偵を紹介されたNPO法人にも実情を伝えたが、「紹介しただけなので関係ない」との一点張り。そして、やっと連絡が取れるまでには5日を要した。その探偵は「私たちが悪いわけではないので。キャンセルはできません」と、一方的に言われ電話を切られた。そこで、妻は、県内の離婚の案件では1、2を争う女性弁護士に相談。弁護士にその探偵社への返金交渉を委任するとともに、弁護士からGKを紹介された。という。

真の探偵は、インフォームドコンセント(説明と同意)の重要性を認識して、その現場に伴うリスクを十二分に説明することが必須である。また、尾行車両についても、地元ナンバーの車を手配したり、機動性の高いバイクを併せて使用するなどの準備はもちろんのこと、尾行する中でその相手の警戒度合いについても感じとるスキルが必要なのである。素人探偵が失態したからと言って、妻の願いを断るという選択は、GKにはない。難しい調査になるが、妻が泣き寝入りしないよう現在調査に挑んでいる。

素人探偵や悪徳探偵が多く存在するという実態を踏まえて、探偵選びには細心の注意をしてほしい、と願うばかりである。

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